日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比464.78円安の32526.320円で終了となり、続落。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが中国政府が、政府系機関や国有企業に対してアップル社のスマホ「iPhone(アイフォーン)」使用を禁じることを検討していると報じたことから、アップル株が急落。ハイテク製品を巡る米中対立の激化懸念が意識される中、32512.80円まで下げる場面も見られたものの、75日平均線がサポート・ラインとして意識された様です。
とは言え、主要産油国の減産継続を受けて原油相場が急伸する中、FRBによる追加利上げ観測が再燃しております。米長期金利が高止まりする様だと、米国株が調整地合いを強める可能性があります。
また、テクニカル的にもMACDの上昇が鈍化し始めており、75日平均線や8月18日の安値31275.25円から9月7日の高値33322.43円の上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準32450.42円を維持出来ない様ですと、半値押し水準32298.85円や25日平均線辺りまで下げて来ることも想定されます。
なお、財務省が発表した7月国際収支統計(速報)によると海外とのモノやサービスなどの取引状況を示す経常収支は2兆7717億円の黒字となりました。黒字は6ヶ月連続で、7月としては比較可能な1985年以降で過去最大となっております。
内閣府が発表した2023年4-6月期GDP(国内総生産、季節調整済み)改定値は、実質で前期比1.2%増、年率換算で4.8%増でした。8月に発表した速報値(前期比1.5%増、年率6.0%増)から下方修正されております。企業による設備投資がマイナスに転落したほか、個人消費も下げ幅を拡大。プラス成長は3四半期連続。
最後に、鈴木財務相は閣議後の記者会見で、「高い緊張感を持って注視し、過度な変動に対してはあらゆる選択肢を排除せず適切な対応を取りたい」と述べております。
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