日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比218.81円安の33023.78円で終了となり、続落。明日未明にFOMC(米連邦公開市場委員会)声明を控える中、ポジション調整の動きが強まった様です。一時32988.65円を付けて、節目の33000円を割り込む場面も見られたものの、引き続き押し目は買い拾われた模様。
FOMC(米連邦公開市場委員会)が前日から開催されております。市場では、9月会合での政策金利据え置きを既に織り込んで推移しており、焦点はFOMC参加者の金利見通し(ドット・チャート)で、年内の追加利上げの有無と最近の原油高に伴い利下げ時期が後ずれするかどうかになりそうです。
パウエル議長の発言にも注目が集まりそうですが、最近の原油高への警戒感から「データ次第」との従来の姿勢を維持するとの見方が多い模様。
なお、財務省が発表した8月貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は9305億円の赤字でした。貿易赤字は2ヶ月連続。中国向けの輸出では食料品が前年同月比41.2%減の142億円。東京電力福島第1原発の処理水放出に反発している中国が8月24日から、日本産水産物の全面禁輸措置を講じた影響が出始めたとみられております。輸出額は0.8%減の7兆9943億円で、比較可能な1979年以降で、8月としては昨年に次いで過去2番目に高い水準。輸入額は17.8%減の8兆9248億円でした。
また、中国人民銀行(中央銀行)は、事実上の政策金利に当たる最優遇貸出金利(LPR)1年物を3.45%で据え置いたと発表しました。前月に引き下げており、その効果を見極める構え。LPR1年物は優良企業向け貸出金利の指標。なお、住宅ローン金利の指標となるLPR5年物も4.20%を維持しております。
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