日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比272.47円安の31641.27円で終了となり、続落。前日の大幅安を受けて、買い拾う向きもあり、32000円台を回復する場面も見られたものの、急ピッチな上昇に対する警戒感が強まる中、本日も買い方の利喰い売りに押される展開となった様です。海外の短期筋が株価指数先物に売りを出した様で、一時31420.45円まで下げる場面も見られるなど、5日平均線を割り込んで終了しております。
明日は株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)算出されます。オプションと共に先物を清算するのは3ヶ月に1度で「メジャーSQ」と呼ばれますが、「メジャーSQ」の値が戻り高値や押し安値などになるパターンも多いことも警戒感を呼んだようです。
テクニカル面では、6月8日時点で相対力指数(RSI)は63.57%と、前日に続いて買われ過ぎの目安とされる70%を下回って終了。25日平均線との上方乖離率も3.43%と、「買われ過ぎ」の目安とされる5%を2営業日連続で下回っております。ただ、依然として200日平均線との上方乖離率は13.32%と、「買われ過ぎ」の目安とされる10%を上回って推移しており、もうしばらく調整場面が続く可能性もありそうです。
また、前日に「包み線」が出現しましたが、本日は陰線で終了したため、目先の天井感が強まることも想定されます。そのため、4月27日を起点としたアップ・トレンドを維持出来ない様ですと、4月27日の安値28241.67円から6月7日の高値32708.53円の上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準31002.19円を意識した動きになることも想定されます。
投資部門別売買動向(海外投資家)
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なお、JPXのデータによると、5月第5週(5月29日-6月2日)の海外投資家による日本の現物株と先物合計の売買は3447億円の買い越しでした。買い越しは9週連続。年初からの累計買い越し額は6兆6445億円となっております。
現物は5352億円の買い越しと、10週連続で買い越し。10週連続の買い越しは2013年10月第5週~12月第5週となります。なお、先物は1905億円の売り越しで、5週ぶりに売り越しております。
個人は1970億円の買い越しで、2週連続で買い越しております。ただ、年初からは累計2兆4404億円売り越し。
事業法人は1448億円の買い越しで、4週連続で買い越し。年初からの累計買い越し額は1兆4348億円。
年金基金の売買動向を反映するとされる信託銀行は7829億円の売り越しと、9週連続で売り越し。年金基金によるリバランス(資産配分の見直し)に伴う売りが続いております。年初からは累計3兆1745億円売り越し。
投資部門別売買動向(個人)
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