日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比218.87円安の27010.61円で終了となり、反落。米銀の経営破綻をきっかけとした金融システム不安が欧州にも波及。業績不振が続くスイス金融大手のクレディ・スイス・グループ株が急落し、過去最安値を更新したことを受けて、再び投資家のリスクオフ姿勢が強まった様です。
節目の27000円を割り込み、一時26632.92円まで下げる場面も見られております。ただ、前日に書いた様に、1月4日の安値25661.89円から3月9日の高値28734.79円の上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%押し水準26835.74円辺りまで下げたことで押し目を拾う動きが出た様です。
クレディ・スイスが、スイス国立銀行(中央銀行)の資金供給策を使って最大500億スイスフラン(約7兆1000億円)を調達する用意があると発表したことも好感された模様。
そのため、終値では27000円を維持して終了しておりますが、テクニカル上はMACDが下げ基調を強める中、一目均衡表の雲も下抜けて終了。また、市場は金融システム不安の拡大を払拭出来ておらず、疑念が負の連鎖を生む構図が続くとの見方も根強いため、しばらくは反発場面では戻り売りを浴びることが想定されます。
日本の貿易収支
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なお、財務省が発表した2月貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は8977億円の赤字でした。赤字幅は比較可能な1979年以降、2月としては過去最大。資源価格の高騰や円安の進行で輸入額が膨らんだためで、赤字は19ヶ月連続となっております。
投資部門別売買動向(海外投資家)
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最後に、JPXのデータによると、3月第2週(3月6日-3月10日)の海外投資家による日本の現物株と先物合計の売買は456億円の買い越しでした。買い越しは2週連続。個人は784億円の売り越し。売り越しは2週連続。
事業法人は957億円の買い越し。年金基金の売買動向を反映するとされる信託銀行は2066億円の売り越しで、9週連続で売り越しております。
投資部門別売買動向(個人)
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