日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比520.94円高の27466.61円で終了となり、反発。欧米の金融システムへの不安がやや和らぐ中、ここのところ売られて来た金融株や景気敏感株を中心に買い拾われた様で、27000円台を回復しております。
ただ、一時27520.97円まで買い進められる場面も見られたものの、終値で27500円台を回復することは出来ず。とは言え、6営業日ぶりに200日平均線を上回って終了しただけに、このまま200日平均線を維持出来る様ですと、底打ちムードが強まりそうです。
さて、今晩は日本時間で23日午前3時に注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)声明が公表されます。欧米の金融システムへの不安が払しょくできない中、FRB議長の発言にも注目が集まりそうですが、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(3月21日時点)によると、0.25%の利上げを行うとの見方は89.3%、0.50%の利上げは0%、据え置きは10.7%となっており、市場では0.25%の利上げがコンセンサスになりつつあります。
ドット・チャート
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また、今会合ではFOMCメンバーの最新の経済・金利見通し(SEP)が公表されます。FRBは昨年3月にゼロ金利政策を解除して以降、8会合連続で計4.50%の利上げを実施。今会合で0.25%の利上げを実施する様ですと、15年半ぶりに5%台に乗せてきます。
ターミナル・レート(利上げの終着点)が昨年12月時点の見通し(5.125%)から引き上げられるかどうかが焦点となりそうですが、見通しが据え置きとなる様ですと、早期の利上げ停止観測が再度拡がる可能性がありそうです。
また、月曜日にも書いた様に、FRBのバランスシートは再び拡大しつつあります。FRBは金融機関を対象に、米国債や住宅ローン担保証券(MBS)を担保として、最長1年の融資をする「銀行タームファンディングプログラム(BTFP)」を導入したため、銀行によるFRBからの資金借り入れが3月15日時点で1528億ドルに急増しております。BTFPは一時的な措置であるものの、米国でリセッション懸念が高まる中、量的引き締め(QT)を一時的に弱めるとの見方もあり、今後のQTの進め方について言及があるかどうかも注目されます。
米国の政策金利
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