日経平均株価

↓クリックすると拡大します↓

 

日経平均株価は前営業日比175.24円安の31450.76円で終了となり、3営業日続落。6月1日以来2ヶ月半ぶり安値で終了。前日に引き続き、米金融引き締めが長期化するとの見方から、投資家のリスクオフ姿勢が継続する中、軟調な値動きが継続。また、経営再建中の中国不動産大手、中国恒大集団が米国で破産申請したことを受けて、中国景気の先行き懸念が拡がり、中国関連銘柄を売る動きが拡大。中国人旅行者の消費が減るとの見方から、インバウンド関連株を売る動きも見られた様で、一時31275.25円まで下げる場面も見られております。

90日平均線がサポート・ラインとして意識され、押し目買いも入り始めている様ですが、株価指数オプション市場で株価が下がると利益が出やすい「売る権利(プット)」の売買代金が増えるなど、下落に備える動きも活発化しております。

中国恒大集団は2年ほど前から実質的な経営破綻状態であることが顕在化している上に、中国不動産市況の低迷は、度々報じられていることから市場はある程度織り込み済みとの見方もある様ですが、MACDが下げ基調を強める中、3月16日の安値26632.92円から6月19日の高値33772.89円の上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準31045.42円を維持出来ない様ですと、短期的に半値押し水準30202.91円辺りまで下げることも想定されます。

なお、総務省が発表した7月全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.1%上昇。プラスは23ヶ月連続。電気・ガス代の下落によって、伸び率は前月(3.3%上昇)から鈍化したものの、食料などを中心に高い伸びが続いている。生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.3%上昇。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は4.3%上昇と、5月に並び、第2次石油危機の影響で物価が上昇した1981年6月(4.5%上昇)以来の高い伸び率となっております。

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。