日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比198.69円安の32189.73円で終了。2022年12月15~21日以来の5営業日続落となっております。
先週末に発表された6月米雇用統計を受けて、FRBによる金融引き締めの長期化観測が再燃する中、米長期金利の上昇が継続。値がさの半導体関連株を中心に売られる展開となった様です。また、中国景気の減速懸念や円安基調が一服したことで輸出関連株を売る動き、ETFの分配金捻出に伴う大規模な売りも意識された模様。一時32065.63円まで下げる場面も見られております。
4-6月期決算への期待感は強い様ですが、6月27日の安値32306.99円を割り込んだことで、Wトップ型が意識され始めております。また、MACDが下げ基調を強める中、5日平均線と25日平均線がデッド・クロスとなっただけに、節目の32000円を維持出来ない様ですと、3月16日の安値26632.92円から6月19日の高値33772.89円の上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準31045.42円辺りまで下げることも想定されます。
なお、日銀は支店長会議を開催。7月地域経済報告(さくらリポート)を公表。全国9地域のうち東海、中国、九州・沖縄の3地域の景気判断を引き上げております。そのほかは前回(2023年4月)から据え置きでした。個人消費が宿泊・飲食などサービス業を中心に好調で、製造業でも供給制約の影響が緩和されてきた模様。
また、財務省が発表した5月国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は、前年同月比2.4倍の1兆8624億円の黒字でした。黒字は4ヶ月連続。資源価格の高騰が一服し、貿易赤字が縮小したことなどが押し上げたようです。
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