日経平均株価

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日経平均株価は前営業日比278.47円高の31086.82円で終了となり、8営業日続伸。一時31086.82円を付けるなど、1990年7月以来約33年ぶりに31000円台を回復。1990年7月26日(31369.75円)以来の高値で終了しております。なお、8連騰は4月7日~4月18日以来となります。33年ぶり高値を付ける中、買い方の利喰い売りが先行したものの、引き続き海外投資家を中心に押し目は買い拾われた様です。

海外投資家は昨秋頃から、地政学的リスクを避けるために中国株から日本株へ投機資金をシフトさせ始めている様ですが、米連邦政府の債務上限問題を巡る与野党協議が一転して難航していると報じられる中、米国株も買いづらくなっており、消去法として日本株が選好されている様です。

とは言え、急ピッチな上昇に対する警戒感が強まる中、テクニカル的にも買われ過ぎ感が意識され始めている様です。東証プライムの値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って求める騰落レシオは5月19日時131.00%と「買わすぎ」とされる120%を依然上回って推移しており、5月22日時点で相対力指数(RSI)も84.03までで上昇。

25日平均線との上方乖離率も6.65%と、「買われ過ぎ」の目安とされる5%を上回り、200日平均線との上方乖離率も12.21%と、「買われ過ぎ」の目安とされる10%を上回って来ております。

とは言え、本日の動きを見ても、出遅れた投資家を中心に押し目買い意欲は強い様で、引き続きバブル後の戻り高値を試す展開が続くとの見方が多い様です。

ただ、米連邦政府の債務上限問題で、最終的には与野党で合意するとの見方は依然多いものの、期限ぎりぎりまで合意出来ないチキンゲームとなった場合、投資家のリスクオフ姿勢が強まることも想定されます。その場合、ここまで相場を主導してきた海外投資家の換金売りに押される可能性もありそうです。

 

日経平均株価と200日平均線

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