日銀の物価見通し

↓クリックすると拡大します↓

 

日銀は金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除を見送り、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)や上場投資信託(ETF)買い入れといった現行の大規模な金融緩和策の維持を決定しました。

声明と同時に公表された最新の景気予測「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、2024年度の消費者物価指数(生鮮食品除く)の前年度比上昇率の見通しを前回昨年10月時点(2.8%)から2.4%に引き下げた一方、2025年度は1.8%とし、前回(1.7%)から引き上げております。2023年度は2.8%で据え置き。

2024年度は「原油価格下落の影響を主因に下振れとなる」との見通しを示しております。また、2025年度は政府によるガソリン・電気・ガス代の負担緩和策の反動が上昇率の押し上げに作用するとしました。中長期的な予想物価上昇率や賃金上昇率が高まる下で「物価安定の目標に向けて(物価上昇率は)徐々に高まる」と指摘しております。

実質GDP(国内総生産)は2023年度を1.8%と、前回(2.0%)から下方修正した一方、2024年度は1.2%と、前回(1.0%)から上方修正。2025年度は1.0%で据え置いております。

なお、このあと3時30分から植田日銀総裁の会見が予定されております。マイナス金利解除の時期について、どこまで言及するか注目されます。

 

日銀の経済・物価見通し

実質GDP CPI
2023年度 1.8% 2.8%
(2.0%) (2.8%)
2024年度 1.2% 2.4%
(1.0%) (2.8%)
2025年度 1.0% 1.8%
(1.0%) (1.7%)

※豊トラスティ証券作成、カッコ内は昨年10月時点

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。