米ドル・円(5分足)

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日銀は7月27、28日の両日に金融政策決定会合を開催し、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正を決定しました。長期金利の上限は0.50%のまま据え置くものの、市場動向に応じて0.50%を一定程度超えることを容認。国債の大量購入で金利を抑え込む政策運営を柔軟化し、市場のゆがみを和らげる狙いがあるとみられております。

また、10年物国債を0.50%の利回りで無制限に毎営業日購入する「連続指し値オペ」の利回りを1%に引き上げる措置も決定しております。長期金利の事実上の上限は1%となる。マイナス金利政策や上場投資信託(ETF)買い入れといった措置は現状通り維持しております。

最新の景気予測である「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」が公表され、2023年度の物価上昇率見通し(生鮮食品を除く)を前年度比2.5%と、前回4月時点の見通し(1.8%)から上方修正。2024年度は1.9%と、4月時点の見通し(2.0%)からやや引き下げております。2025年度は1.6%で据え置き。数値上は政府・日銀が物価安定の目標とする2%付近が続く見込みとなっております。

なお、米ドル・円相場は、朝方に138円台まで円高が進む場面も見られたものの、その後は139円台前半で推移。ただ、日銀が大規模な金融緩和を維持したことを受けて、日米の金融政策の方向性の違いを意識した円売り・ドル買いが強まり、一時141円台を付ける場面も見られるなど、日銀の発表直後に1分間の値幅が3円近く動く、異例の値動きとなっております。現在は139円台後半で推移しております。

この後、植田総裁は3時30分から記者会見する予定。

 

日銀 経済・物価情勢の展望(展望リポート)

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