米原油生産量(月別)
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米エネルギー情報局(EIA)が12月31日に公表した月報によると、昨年10月米産油量は前月比日量25.9万バレル増加の日量1345.7万バレルでした。昨年8月(日量1336.4万バレル)を上回り、過去最高を更新しております。
なお、バイデン米大統領は1月6日に、海洋・沿岸部の環境保全と気候変動対策として、米国の沖合や沿岸での将来的な石油・ガス田開発を制限する大統領令に署名しました。規制緩和を通じた石油増産を志向するトランプ次期米政権は撤回を目指すとみられておりますが、現政権は今回の措置が半永久的に効力を持つと説明しております。
この決定に対し、トランプ氏の広報担当者は「恥ずべき決定だ」と批判。石油増産とガソリン価格安を目指すトランプ氏を大統領に選出した「米国民への政治的復讐だ」と述べております。
対象となるのは、米国の大西洋岸全体や、カリフォルニア州を含めた太平洋岸、アラスカ州のベーリング海北部など。これら地域では、期限を設定せず「将来的な石油、天然ガス開発向けの連邦所有地リースをすべて禁じる」としております。なお、バイデン氏は声明で、「沖合での石油掘削は地域に取り返しがつかない損害をもたらすばかりか、米国のエネルギー需要を満たす上でも不必要だ」と訴えております。
・サウジ国営石油、2月アジア向け原油販売価格を引き上げ
サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは1月6日に、主要油種アラブ・ライト原油について、2月のアジア向け公式販売価格(OSP)を3ヶ月ぶりに引き上げております。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が減産時期を3ヶ月延長したことや、ロシアとイランからの原油供給減少が背景。
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