米ドル・円(5分足)
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日銀は金融政策決定会合を開催し、現行の大規模な金融緩和政策を継続することを決定しました。債券市場の機能低下といった副作用が指摘されていた長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正は見送っております。
フォワードガイダンス(先行き指針)一部見直し、「新型コロナウイルス感染症の影響を注視し」との文言を削除。政府が新型コロナの感染症法上の位置づけを、5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移すことを決めたことを受けた措置とみられております。また、政策金利について「現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定」といった記述も削除しております。
その上で、過去の金融緩和策を対象としたレビューを実施することを決定。1年から1年半程度の時間をかけて多角的にレビューを行うとしております。日銀は2016年に金融政策の「総括検証」、2021年に「点検」を実施。いずれも黒田前総裁が主導した異次元緩和の一部を対象とし、期間は1ヶ月半ほどでした。
同時に公表された最新の景気予測「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、2023年度の物価見通しを前年度比1.8%とし、前回1月の1.6%から上方修正。新たに公表された2025年度は1.6%としております。
発表を受けて、円売りドル買いの動きが強まり、米ドル・円は133円台後半から134円台後半まで円安が進んでおります。なお、この後3時30分から植田総裁の記者会見が予定されております。
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