法人企業統計
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財務省が12月1日に発表した2023年7-9月期法人企業統計調査によると、全産業(金融業と保険業を除く)の経常利益は前年同期比20.1%増の23兆7975億円でした。増益は3四半期連続で、金額は7-9月期としては、過去最高となっております。
新型コロナの感染症法上の分類が「5類」に移行したことで人流が回復し、非製造業が大幅増益となっております。一方、海外の景気減速の影響で製造業は減益でした。非製造業の経常利益は40.0%増と、2021年4-6月期以来の高い伸び。小売業が客足の回復や新規出店効果で好調だったほか、電気業が燃料価格下落で黒字に転じたております。
製造業は0.9%減と2期ぶりに減益に転じました。半導体などの供給制約が緩和した輸送用機械は伸びたものの、海外を中心にパソコンやスマートフォン向けの需要が減少した情報通信機械が60.7%減となっております。
設備投資額は3.4%増と10四半期期連続でプラス。生産体制強化のための投資や能力増強投資で、輸送用機械や化学が増加した模様。
なお、財務省は調査結果について、「景気が緩やかに回復している状況を反映した」としつつ、「海外景気の下振れや物価上昇などの影響を含め、今後とも動向を注視していく」としております。
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