米インフレ率

↓クリックすると拡大します↓

 

労働省が発表した3月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比5.0%上昇と、市場予想(5.1%上昇)を下回りました。伸び率は昨年6月をピークに9ヶ月連続で鈍化しております。一方、 変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は5.6%上昇と、市場予想と一致。小幅ながら前月(5.5%上昇)から加速し、6ヶ月ぶりに前月を上回っております。

なお、昨晩はFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(3月21、22日開催分)も公表され、会合直前に、米中堅銀行2行の経営破綻で信用不安が広がり、融資条件の厳格化も見込まれることから、参加者らは景気と、場合によっては物価にも下振れリスクがあるとの見方で一致したことが明らかとなりました。ただ、預金全額保護などFRBを含めた米当局の対応で動揺がひとまず落ち着き、インフレも「受け入れがたいほど高い」ことを踏まえ、参加者全員が利上げを支持した様です。銀行部門の動揺がなければ、利上げ幅を0.50%へ再拡大するのが妥当だったとの声もあった模様。

 

Fedウォッチ(2023年5月)

↓クリックすると拡大します↓

 

CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(4月12日時点)によると、5月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は70.4%(先週末は71.2%)、据え置きは29.6%(先週末は28.8%)となっております。

3月時点のFOMCメンバーの金利見通し(SEP)の中央値である5.125%が、ターミナルレート(利上げの終着点)として市場で意識されていますが、6月のFOMC時点の政策金利の水準を5.00~5.25%とみる割合は66.9%(先週末は69.7%)、据え置きとなる4.75~5.00%とみる割合は29.0%(先週末は29.7%)、0.25%の利下げとなる4.50~4.75%を見る割合は0.0%(先週末は0.6%)となっております。

 

Fedウォッチ(2023年6月)

↓クリックすると拡大します↓

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。