米インフレ率

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米労働省が昨晩発表した4月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比4.9%上昇。市場予想(5.0%上昇)を下回り、2021年4月以来2年ぶりの低水準となりました。伸び率は昨年6月(9.1%上昇)をピークに10ヶ月連続で鈍化しております。一方、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は5.5%上昇と、前月(5.6%上昇)を下回ったものの、市場予想と一致。コア指数の伸びは1月以降、一進一退が続いております。

アトランタ連銀が算出する「賃金トラッカー」(3ヶ月平均)は昨夏をピークに前年比の伸びが鈍化していたものの、3月は6.4%に再加速。コロナ禍による離職者の増加を受けた人手不足と賃上げ圧力が幅広いサービス価格を押し上げており、最近のFRB高官の発言からもインフレの高止まりを警戒していることが窺えます。

なお、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(5月10日時点)によると、6月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は10.8%(先週末は8.5%)、据え置きは89.2%(先週末は91.5%)となっております。また、0.25%の利下げを行うとの見方は0%となっております(先週末は0%)。

Fedウォッチ(2023年6月)

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