米ドル・円
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米ドル・円は、6月米雇用統計を受けて米長期金利が低下する中、円が買い戻される場面も見られたものの、根強いドル買いを背景に節目の160円を維持。今週注目されたパウエルFRB議長の議会証言を受けて、米長期金利が上昇する中で円売り・ドル買いの動きが続き、7月10日に161.81円まで円安が進む場面も見られております。
ただ、7月11日に発表された6月米消費者物価指数(CPI)が3ヶ月連続で鈍化したことを受けて、FRBによる9月利下げ観測が強まる中、一時157.40円まで円高が進むなど円が急伸。発表直後に4円近く円高に振れたことから、市場では政府・日銀による円買い介入の観測も浮上しております。
なお、鈴木財務相は12日の閣議後の記者会見で、「コメントは控える」と発言。財務省の神田財務官も12日朝、「為替介入の有無についてはコメントしない」と強調しております。
一方、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは7月2日時点でマイナス18万4223枚。売り越し幅は過去最大となった2007年6月26日時点(マイナス18万8077枚)に迫っていたため、不意を突かれた投機筋の円の買い戻しが、円高に拍車をかけたとの見方も出ている様です。
日銀が為替介入の準備のため、対ユーロでレートチェックを実施したと報じられており、政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まっておりますが、日本は週末から3連休となることから、再び荒っぽい値動きになることも想定されます。
テクニカル的には、MACDがデッド・クロスとなっており、上値の重い展開が続きそうですが、昨年12月28日を起点としたアップ・トレンドを割り込む様だと、90日平均線辺りまで下げて来る可能性もありそうです。
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