米ドル・円
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米ドル・円は、5月20日に156円台を回復。政府・日銀による介入への警戒感は根強いものの、その後もジワジワと円安が進行。本日は日経平均株価の大幅反発や、日銀が定例オペで国債買い入れ額を前回から据え置いたことを受けて、156.90円辺りまで上昇する場面も見られております。
FRBが公表したFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(4月30日、5月1日開催分)によると、参加者が根強いインフレ圧力を背景に現在の政策金利を長く維持する可能性を議論していたことが明らかとなりました。FRBによる利下げ観測がやや後退する中、円売りドル買いの動きが強まった模様。日銀が市場の想定よりも早く、金融政策の正常化を進めるとの警戒感が拡がる中、日本の長期金利も1%まで上昇して来ておりますが、日米金利差は直ぐに縮小しないとの見方は多い様です。
昨年12月28日を起点としたアップ・トレンドのサポートが強まっている様に見える中、ドルが買い拾われ易い地合いが続きそうです。4月29日の160.22円から5月3日の151.85円の下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値戻し水準156.04円も上回りつつあるだけに、このまま61.8%戻し水準157.02円を突破して来るか注目されます。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは5月14日時点で前週比8740枚増加のマイナス12万6182枚と、3週連続で増加中。このまま2021年3月9日(6514枚)以来のネット・ロングとなるか注目されますが、売り方のショート・カバー(買い戻し)が中心の動きに見えるだけに、そろそろドルが買い拾われそうです。
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