米ドル・円

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米ドル・円は、6月3日に4月29日以来の160円台を回復。政府・日銀による円買い介入への警戒感が強まる一方、米国とイランの停戦協議の先行き不透明感や原油高に伴うドル高基調が続く中でジワジワと円安が進み、11日に160.60円まで円安が進む場面も見られております。

トランプ米大統領が11日にSNSで、戦闘終結に向けたイランとの協議内容について「イラン指導部の最高レベルに持ち込まれ、承認された」とし、同日夜のイランへの攻撃を中止したと表明。その後、イランとの戦闘終結に向けた合意が数日以内に最終決定に至ると述べたことから、「有事のドル買い」を巻き戻すが動きが強まり、円が買い戻される場面も見られております。

ただ、イランは承認を否定しており、依然として米国とイランの戦闘が終結するかは不透明な情勢。戦闘終結で合意すれば円が買い戻されて、短期的に90日平均線辺りまで円高が進むことも想定されますが、引き続きイラン関連のヘッドラインに振らされる展開が続きそうです。

また、来週は「中銀ウィーク」となります。高市首相が静観姿勢を続ける中、市場では日銀が昨年12月以来、半年ぶりに利上げを決定するとの見方が大勢を占めております。植田総裁は入院中で、会合を欠席する予定。在任中の総裁が欠席するのは1998年の新日銀法施行以降で初。

異例の事態となる中、7月以降の利上げを示唆するかが焦点となりそうです。ECB(欧州中銀)が2年9ヶ月ぶりに利上げを決定し、FRBは年内の利上げ観測が高まっております。声明公表後の記者会見は、植田総裁の代打で内田副総裁が出席予定となっていますが、今後の利上げペースについて慎重な発言に留まるようですと、日本と主要国の金利差が拡大するとの思惑から、円売りドル買いの動きが加速する可能性がありそうです。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ショートは6月2日時点で12万9567枚。前回の円買い介入直後の2024年7月16日(15万1072枚)以来の大きさとなるなど、ファンドの円売り攻勢が強まっております。

4月末の円買い介入直前に付けた4月30日の160.72円、2024年7月3日の161.95円と節目が迫る中、どのタイミングで円買い介入が行われるかが焦点となりそうです。

 

IMM円のネット・ロング

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