米ドル・円

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米ドル・円は、ウォーシュFRB議長が「ジャクソンホール会議」での講演でインフレ高止まりへの懸念を示したことを受けて、FRBによる早期利上げ観測が再燃。米金利が上昇する中、円売りドル買いが加速。日米通貨当局が協調して為替介入を実施した7月末以来1ヶ月ぶりに160円台を回復。中東情勢が再度緊迫化する中、9月2日に160.40円まで円安が進む場面も見られるも、政府・日銀による円買い介入への警戒感が根強いことに加えて、90日平均線がレジスタンスとして意識される中、一段の円安とはならず。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が今週に入り、8月21日に経営委員会を開催したと公表したことを受けて、GPIFによる国内金融資産の投資拡大の思惑が拡大。また、日米当局が円安是正に取り組むとの見方が強まる中、円を買い戻す動きが強まり、200日平均線を維持できずに一時155.29円を付けて、日米通貨当局が協調して為替介入を実施した直後の155.22円に迫るなど、約1ヶ月ぶりの円高水準となる場面も見られております。

日銀の植田総裁はG20財務相・中央銀行総裁会議終了後の記者会見で、追加利上げについて「(今月開催される)次回の金融政策決定会合を含め、毎回の会合でしっかりと議論する」と発言。日銀の高田審議委員も2日の講演で、連続利上げや利上げ幅拡大の可能性を示唆。ベッセント米財務長官は8月31日に、 CNBCとのインタビューで「市場が持っていない情報を私は持っている」と言及しました。

FRBのウォラー理事が3日の講演で、インフレ動向について「鈍化の兆しが見られ始めている」との見方を示し、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利の据え置きを支持することを示唆。ハト派的な発言を受けて、FRBによる早期利上げ観測がやや後退。米長期金利が低下したことも円の買い戻しを誘ったようです。

弱気なファンダメンタルズ(基礎的条件)に変化はなく、実需を中心としたドル買いは根強いとみられておりますが、テクニカル的にMACDがデッド・クロスとなる中、ペナントを下放れたような形となっているため、目先は日米通貨当局が協調して為替介入を実施した際に突破できなかった155円を割り込むことができるか注目されます。

最後に、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは8月25日時点で前週比1万0405枚減少のマイナス6万3298枚と、2週連続で減少。
内訳をみると、ロング(円買い)が同592枚減少の12万8340枚と、3週連続で減少した一方、ショート(ドル売り)は同9813枚増加の19万1638枚と、2週連続で増加しております。

 

IMM円のネット・ロング

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