米ドル・円
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米ドル・円は、トランプ米政権が4月9日に「相互関税」の第2弾を発動。また、中国に適用する税率を計104%に引き上げたことに対し、中国が報復措置を打ち出したことから、米中貿易摩擦が激化するとの懸念が強まり、投資家のリスクオフ姿勢が拡大。相対的な「安全通貨」として円が選好される中、4月9日に143.98円まで円高が進む場面も見られております。
ただ、トランプ米大統領がSNSで、同日に発動したばかりの「相互関税」を一部の国・地域で90日間停止すると発表したことを受けて、流れが一転。世界景気の先行き不安が和らぐ中で、ドルが買い拾われて146円台まで戻して来ております。
とは言え、MACDがデッド・クロスを維持していることに加えて、トランプ米政権の「相互関税」を巡り、米中が報復措置をエスカレートさせる中、「貿易戦争」が激化し、世界景気が後退するとの警戒感は依然強い様です。そのため、円を選好する動きが続き、引き続き145円割れを試す展開が続くことが想定されます。
なお、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは4月1日時点で12万1774枚。減少に転じております。
IMM円のネット・ロング
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