米ドル・円
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昨晩の米ドル・円は、米長期金利の上昇を受けて日米金利差拡大観測が強まり、円売り・ドル買いの動きが加速。一時150円台に乗せる場面も見られております。
米労働省が発表した8月米雇用動態調査(JOLTS)で、非農業部門求人数が前月比69.0万件増の961.0万件と、4ヶ月ぶりに増加。市場予想(890.0万件)も上回りました。FRBによる金融引き締めが続く中でも、堅調な雇用情勢が示されたことを受けて、FRBが政策金利を「より高く、より長く維持する(Higher for Longer)」との観測が一段と拡大。
米長期金利が一時4.81%を付け、2007年8月以来約16年ぶり高水準となる中、日米金利差拡大観測を背景に円売り・ドル買いに拍車が掛かり、昨年10月下旬以来約1年ぶりに150円台に乗せる場面も見られております。
ただ、その後は円が急速に買い戻されて、147円台前半まで円が急伸するなど、乱高下の展開。ただ、米長期金利の上昇が続く中、ドルが買い拾われる展開も変わらずで、149円台まで戻して来ております。
市場では、昨年10月の介入に比べると値幅が小さく、短期資金による仕掛け的な円買いだったとの見方が多い様ですが、市場の一部では、政府・日銀による為替介入が行われたとの見方や、日銀が為替ディーラーに相場水準を照会する「レートチェック」が行われた可能性を指摘する向きもある様です。
なお、財務省の神田財務官は本日、円を買う為替介入の有無について「コメントを控える」と発言。「過度な変動に対してはこれまで通りの方針で臨んでいる。一方向に一方的な動きが積み重なって一定期間に非常に大きな動きがあった場合は過度な変動にあたりうる」と述べております。
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