米ドル・円
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米ドル・円は、東京時間に入ってから円売りドル買いが加速。一時1ドル=139.44円を付け、1998年9月以来24年ぶりの円安水準となる場面も見られております。
先週米ワイオミング州ジャクソンホールで開催された経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、パウエルFRB議長は依然高止まりするインフレの抑制には、金融引き締めを「しばらくの間」維持する必要があるとの見解を表明。FRBが積極的な利上げを継続するとの見方が再燃する中、米長期金利が所衣装しております。
一方、黒田日銀総裁は同会議で、高インフレが社会に定着するリスクは増大しているとした上で、日本のインフレのほぼ全てが商品価格上昇によるものだとし、日銀は金融緩和策を維持する必要があるとの見解を示したため、日米の金融政策に対するスタンスの違いが改めて意識され始めている様です。日米金利差の拡大を期待した円売りドル買いの動きが続く様ですと、1998年8月以来の140円台に乗せることも想定されます。
今週は今晩に8月SM米製造業景況指数、9月2日に8月米雇用統計の発表が予定されております。特に米雇用統計で、米労働市場の力強さが示されれば、FRBによる積極的な利上げを後押しする形となり、一段と円安が進む可能性がありそうです。
なお、米民間雇用サービス会社ADPは3ヶ月ぶりに統計の発表を再開。8月全米雇用報告によると、非農業部門就業者数は前月比13.2万人増で、2ヶ月連続で伸びが鈍化。市場予想(28.8万人増)を下回りました。
日米金利差
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