米ドル・円

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米ドル・円は、東京時間に一時149円台に乗せる場面も見られております。11月13日に151.91円まで円安が進む場面も見られたものの、政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まる中、1990年以来となる152円台にはわずかに届かず。その後、米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)がインフレ鈍化を示唆する内容になったこと受けて、FRBによる利上げサイクルが終了に向かうとの見方が拡がる中、米長期金利が低下。円が買い戻される中、11月17日に11月3日以来の150円割れ。その後、10月30日の148.79円も割り込んだことから、ストップロスを巻き込む形で円高が進行。11月21日に一時147.14円まで円高が進む場面も見られております。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは11月14日時点でマイナス13万0249枚。2017年11月14日時点(マイナス13万5999枚)以来の売り越しとなった。感謝祭を控える中、円を買い戻す動きが強まった様です。ただ、90日平均線を維持したことから、突っ込み売り警戒感が台頭。ドルが買い拾われております。

なお、FRBは11月21日にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(10月31日、11月1日開催分)を公表。インフレ低下が不十分な場合の追加利上げに含みを残す内容だったものの、市場では米国のインフレ鈍化を背景に、FRBの利上げ局面が終了したとの見方が根強く、市場への影響は限定的でした。

市場では来年半ばにFRBが利下げに踏み切るとの見方が拡がっているものの、市場の過熱感を抑えるため、FRB高官から過度な利下げ期待を牽制する発言が相次いでおります。一方で、植田日銀総裁が「粘り強く金融緩和を続ける方針」を強調するなど、日銀の金融緩和姿勢は当面変わりがないとの見方から、日米金利差が大きく開いた状態が当面続くとの見方は依然多い様です。そのため、目先は147-150円のレンジで推移することが想定されます。

 

IMM円、ネット・ロング

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