米ドル・円
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東京外国為替市場で、米ドル円は一時1ドル=146円台前半まで円安が進み、1998年8月以来約24年ぶり円安水準となる場面も見られ、9月22日に政府・日銀が円買いの為替介入に踏み切った水準を上回る円安になっております。
先週末に発表された9月米雇用統計で、改めて労働市場の全般的な堅調さが続いていることが示されたことを受けて、米長期金利が上昇する中、日米金利差の拡大を期待した円売りドル買いの動きが強まっております。前日に発表された8月経常収支が589億円の黒字と、8月として比較可能な1985年以降で最小となり、実需の円買い需要が乏しいとの見方も円売り・ドル買いにつながっている模様。
146円台に乗せたことで、再度の為替介入に警戒感が強まっているものの、今回はジワジワと円安になっているため、1998年8月に付けた147円台後半辺りまでは、介入は控えるのではとの見方もある様です。
日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比4.42円安の26396.83円で終了となり、3営業日続落。昨晩、半導体銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅安となったことから、国内市場も半導体関連株を中心に売られております。ただ、先週末から900円超下落していたため、押し目を拾う動きも出た模様。とは言え、米国で重要指標の発表を週内に控える中、様子見姿勢も強く、高値は26495.75円に留まり、節目の26500円を上回ることは出来ず。
なお、今晩はFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(9月20、21日開催分)が公表され、13日には9月米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されております。
物価上昇圧力の高止まりが改めて示されれば、FRBがインフレ抑制に向けて、次回11月の会合で再び0.75%の大幅利上げを決めるとの見方が強まりそうです。
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