米ドル・円(前日までの値)
米ドル円は、一時1ドル=150円を突破し、1990年8月以来、32年ぶりに150円台に乗せる場面も見られております。
昨晩は、金融政策を占う様な重要な米経済指標の発表は無かったものの、最近の米インフレ指標の高止まりを受けて改めてFRBが大幅利上げを継続するとの懸念が拡がり、米長期金利が上昇。リーマン・ショック直前の2008年7月以来、14年ぶりの高水準となる4.14%まで一時上昇する中、日米金利差拡大期待から円売りドル買いの動きが拡大。
東京時間は、政府・日銀による円買い介入への警戒感が強い中、149円台後半で推移していたものの、欧州勢が本格的に参入する終盤にかけて円売り圧力が強まる中、150円台に乗せて来ております。
現在は大台乗せの達成感から円が買い戻されている様ですが、150円台に再度乗せて来ると、次の節目の155円、次いで1990年4月に付けた160.20円を意識した動きになって行くことも想定されます。
市場の一部では、既に覆面介入をしているとの見方もある様ですが、止まらない円安に対して、政府・日銀が再び大規模な円買い介入に動くのか注目されます。
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