米ドル・円
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米ドル・円は、トランプ米大統領が日本に25%の関税を課すことを明らかにしたことを受けて、日本の景気に下押し圧力が働くとの懸念が拡がる中、円売りドル買いの動きが加速。レジスタンスを受けていた90日平均線を7月7日に突破し、6月23日以来の146円台を回復。その後、7月9日に147.18円まで円安が進む場面も見られております。ただ、切り下がって来ている120日平均線がレジスタンスとして意識されたようで、円売りドル買いの流れは一服しております。
一方で、米関税政策による国内景気への影響を見極めるため、日銀は早期の利上げに慎重になるとの見方が拡がる中、日米金利差縮小期待が後退。90日平均線辺りではドルが買い拾われているようです。
MACDが上昇し始める中、120日平均線や1月10日の158.88円から4月22日の139.88円の下げ幅をフィボナッチリトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準147.14円を上抜いて6月23日に付けた148.03円も突破するようですと、半値戻し水準149.38円や200日平均線を意識した動きになることも想定されます。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは7月1日時点で12万7338枚と、減少に転じました。ただ、買い越し幅は依然として歴史的な高水準を維持しており、円買いポジションの巻き戻しへの警戒感から、引き続きドルが買い拾われそうです。
また、20日に参院選の投開票を控える中、消費減税などを掲げる政党の勢いが目立っております。昨年の衆議院選に続いて参議院選でも与党が敗北するようですと、財政悪化懸念から円安が加速する可能性もありそうです。
IMM円のネット・ロング
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