米連邦政府の債務額と債務上限

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バイデン米大統領は5月16日に、米連邦政府の借入限度額「債務上限」の引き上げを巡り、ホワイトハウスで上下両院の与野党幹部と協議。約1時間話し合ったものの、今回も米史上初の債務不履行(デフォルト)の回避に向けて妥協点を見い出せずとなっております。

政府・与党民主党は無条件の上限引き上げを求めている一方、下院で過半数を占める野党共和党は大幅な歳出削減を条件としており、妥協点が見いだせない状況が続いておりますが、このまま議会の承認がなければ、イエレン米財務長官は米政府の資金繰りが6月1日にも行き詰まる可能性があると警告しております。

バイデン米大統領は協議後に参加した行事で、共和党との交渉は継続すると述べた上で、「与野党間の政策の違いは債務不履行の言い訳にはならない」と強調。マッカーシー下院議長(共和党)も会談後、「互いの立場は離れている」と主張。一方で、政府側と協議の方法を変更したと説明し「週内の合意も可能だ」との見方も示しております。

なお、イエレン米財務長官は、債務上限問題を巡り、デフォルト(債務不履行)懸念で金利が上昇するなど既に影響が出ているとの見方を示し、デフォルトの状態が長引けば、2008年の「リーマン・ショック」に匹敵する経済の落ち込みに見舞われると警告しております。

 

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