米金融大手6行の純利益(四半期別)

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米大手銀行6行の2025年1-3月期決算が出揃った。JPモルガン・チェースなど5社が増収増益。トランプ米政権による高関税政策が二転三転し、株式相場が乱高下する中、収益確保を狙った活発な売り買いで株式取引が急拡大したことが業績に寄与した様です。

投資銀行業務が主体のゴールドマン・サックスは主力のM&A(合併・買収)に関する助言業務が振るわなかったものの、株式取引収入が四半期として過去最高を更新したことで収益力が押し上げられた模様。また、モルガン・スタンレーは株式に加え、資産運用が堅調だったため大幅な増収増益となっております。

商業銀行業務の比重が大きい4社のうち、最大手JPモルガンの純利益は9%増の146億ドル。シティグループとバンク・オブ・アメリカも純利益が大きく伸びております。コスト削減が奏功したウェルズ・ファーゴは減収増益でした。

なお、高関税政策を巡り、経営トップらは相次いで懸念を表明。JPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)は「経済は相当な乱気流に直面している」と分析。また、ゴールドマンのソロモンCEOは、双方が関税をかけ合う「貿易戦争」の激化で「米経済や世界経済に重大なリスクをもたらす」と警戒感を示しております。

 

米金融大手6行の2025年1-3月期決算

 

純営業収益

純利益

JPモルガン・チェース

453億ドル

146億ドル

バンク・オブ・アメリカ

273億ドル

74億ドル

ウェルズ・ファーゴ

201億ドル

49億ドル

シティグループ

215億ドル

41億ドル

モルガン・スタンレー

177億ドル

43億ドル

ゴールドマン・サックス

150億ドル

47億ドル

※豊トラスティ証券作成

 

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