米銀の投資証券評価損益

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連邦預金保険公社(FDIC)は11月29日に、米銀の債券含み損が2023年9月末で6839億ドルと、前期末比1254億ドル増加したと発表しました。今春の地銀破綻を経て落ち着いたかに見える銀行システムですが、脆弱性は依然残っております。

7-9月期には米財政赤字の拡大や金融引き締めの長期化懸念から長期金利が上昇(債券価格は下落)し、有価証券の含み損(売却可能と満期保有目的を合算)が拡大。四半期ベースで過去最高を記録した2022年9月末の6899億ドルに迫っております。

なお、FRBが11月6日に発表した銀行の融資担当者調査(SLOOS)によると、2023年7-9月期企業向け融資基準を示す指数は9四半期ぶりに下落しました。ただ、3割以上の銀行は7-9月期にさらに融資を厳しくしており、引き締まった金融環境が続いている模様。

 

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