米雇用統計
↓クリックすると拡大します↓
先週末に労働省が発表した3月米雇用統計(季節調整済み)によると、失業率は3.5%と前月から0.1ポイント低下(市場予想は3.6%)。景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比23.6万人増と、前月(改定値、32.6万人増)から減少。2ヶ月連続で減少となり、市場予想(24.0万人増)もやや下回ったものの、堅調な水準を維持しております。
注目された平均時給は前年同月比4.2%上昇と、伸びは前月(4.6%上昇)から鈍化。前月比では0.3%上昇と、前月(0.2%上昇)から伸びはやや加速しております。
同省が4月3日に発表した2月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は993.1万件と、前月(改定値、1056.3万件)比63.2万件減少。2ヶ月連続で減少となったことで、労働市場の過熱が和らいだとの見方が拡がっておりましたが、雇用は引き続き力強さを維持しており、FRBが5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利上げに踏み切るとの見方が強まっております。ただ、雇用のペースは鈍化し始めているため、年後半に米国がリセッション(景気後退)に陥るとの見方が増え始めている模様。
Fedウォッチ(2023年5月)
↓クリックすると拡大します↓
CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(4月10日時点)によると、5月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は61.7%(先週末は71.2%)、据え置きは38.3%(先週末は28.8%)となっております。
3月時点のFOMCメンバーの金利見通し(SEP)の中央値である5.125%が、ターミナルレート(利上げの終着点)として市場で意識されていますが、6月のFOMC時点の政策金利の水準を5.00~5.25%とみる割合は61.5%(先週末は69.7%)、据え置きとなる4.75~5.00%とみる割合は38.4%(先週末は29.7%)、0.25%の利下げとなる4.50~4.75%を見る割合は0.1%(先週末は0.6%)となっております。
Fedウォッチ(2023年6月)
↓クリックすると拡大します↓
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。