米雇用統計
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先週末に労働省が発表した4月米雇用統計(季節調整済み)によると、失業率は3.5%と前月から0.1ポイント低下。半世紀ぶりの低水準だった1月と並ぶ水準に改善しました(市場予想は3.6%)。
景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比25.3万人増と、前月(改定値、16.5万人増)から大幅に増加。市場予想(18.0万人増)も上回っております。一方で、3月分は速報値の23.6万人増から16.5万人増へ大幅に下方修正され、コロナ禍前の2015〜2019年の月平均である19万人程度を下回っております。
平均時給は前年同月比4.4%上昇と、伸びは前月(4.3%上昇)から加速。前月比でも0.5%上昇と、前月(0.3%上昇)から伸びが加速しております。
米求人件数
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なお、同省が5月2日に発表した3月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は959万件と、前月(改定値、997.4万件)比38.4万件減少。3ヶ月連続で減少となり、市場予想(964万件)も下回っております。
Fedウォッチ(2023年6月)
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先週のFOMCで、FRBは0.25%の利上げを決定。政策金利は年5.00~5.25%となり、3月時点のFOMCメンバーの金利見通し(SEP)の中央値である5.125%を上回りました。声明公表後の記者会見で、パウエル議長は物価上昇率の高止まりに強い警戒心を示し、「利上げ停止を決めていない」と明言。経済指標や金融環境を踏まえ、「会合ごと」に政策を判断していく姿勢を表明しましたが、市場ではターミナルレート(利上げの終着点)が意識され始めている様です。
CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(5月5日時点)によると、6月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は8.5%(先週末は23.9%)、据え置きは91.5%(先週末は64.6%)となっております。また、0.25%の利下げを行うとの見方は0%となっております(先週末は11.5%)。
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