英国の政策金利

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英イングランド銀行(BOE、中央銀行)は9月21日に金融政策委員会(MPC)を開催し、政策金利を5.25%で据え置くことを決定しました。インフレが鈍化傾向にあることを踏まえ、これまで続けてきた利上げの景気抑制効果を見極める必要があると判断した模様。据え置きは2021年11月以来、15会合ぶり。ただ、9人の委員のうち賛成は5人で、反対の4人は0.25%の利上げを主張しております。

BOEは声明で、金融引き締めサイクル開始からの政策金利の大幅な上昇を考えると、現在の金融政策のスタンスは制限的だとした上で、十分に制限的な水準を、十分に長い期間保ち続ける」と主張。政策金利の維持が妥当としております。

なお、英国債の保有資産縮小を加速させることは全会一致で決定。今年10月から来年9月までの1年間で1000億ポンド減らし、計6580億ポンドとしております。

◆スイス中銀、6会合ぶりに金利据え置き

スイス国立銀行(中央銀行)は9月21日に金融政策委員会を開き、政策金利を1.75%で据え置くことを決定しました。据え置きは昨年3月以来、6会合ぶり。同中銀は、声明で「過去数四半期にわたる金融政策の大幅な引き締めは、残存するインフレ圧力に対抗している」と指摘。一方で「今日の見通しからは、中期的な物価安定を確保するため、さらなる金融政策の引き締めが必要となる可能性は排除できない」としております。

◆ノルウェー中銀、0.25%利上げ

ノルウェー中央銀行は9月21日に金融政策委員会を開き、主要政策金利を0.25%引き上げて、4.25%にすることを決定しました。利上げは3月以降、5会合連続。

バーチェ総裁は声明で「追加の引き締めが必要となるかどうかは経済の動向次第だ」と指摘しつつ、「追加利上げがあと1回行われる可能性があり、それは恐らく12月になるだろう」と述べております。

◆スウェーデン中銀、0.25%利上げ

スウェーデン中央銀行は9月21日に金融政策委員会を開き、主要政策金利を0.25%引き上げて、4.00%にすることを決定しました。利上げは8会合連続。

◆ブラジル中銀、0.50%利下げ

ブラジル中央銀行は9月20日に金融政策会合を開催し、主要政策金利を0.50%引き下げて、12.75%にすることを決定しました。利下げは8月に続いて2会合連続。物価動向の落ち着きや中国の景気減速を踏まえ、引き下げが妥当と判断した模様。同中銀は声明で「経済の動向が予想通りに進展すれば、向こう数会合で同じ規模のさらなる利下げが行われるとの予想で全員が一致した」と指摘。追加利下げの可能性を示唆しております。

◆南アフリカ中銀、2会合連続で金利据え置き

南アフリカ準備銀行(中央銀行)は9月21日に金融政策委員会を開き、主要政策金利を8.25%で据え置くことを決定しました。据え置きは2会合連続。

中銀は声明で、南ア経済について「家計と企業はある程度回復を示しているが、成長は不安定で、新たなショックに非常に敏感だ」と指摘。物価について「食品価格のインフレ率は8%と依然として高く、電力価格は引き続き明確なインフレリスクがある」と分析しております。

 

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