英国の政策金利
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英イングランド銀行(BOE、中央銀行)は金融政策委員会(MPC)を開催し、3月20日に政策金利を4.50%で据え置くと発表しました。据え置きは2会合ぶり。9人の政策委員のうち8人が賛成し、反対の1人は0.25%の利下げを主張。
声明によると、MPCは「では、金融委は「根強いインフレ圧力を引き続き抑制する」必要があるとし、金融引き締め的な現行水準の維持を決めた模様。
英中銀は、インフレについて「エネルギー価格が依然として昨年より高い」と指摘し、今年7-9月期のインフレ率が3.75%程度になると予想。前回会合での見通しを若干上方修正しております。「より持続的なインフレ圧力の兆候が見られるかどうか、細心の注意を払う」とし、金融政策を相当な期間、引き締め的な状態で維持する考えを示しております。
なお、ベイリー総裁は米国の関税発動やドイツの財政規律ルールの緩和を念頭に、「現在の経済の不透明性は非常に高い。世界や国内経済がどの様に進展するか、今後の会合ごとに注意深く見ていく」と述べております。
◆スウェーデン中銀、6会合ぶりに政策金利を据え置き
スウェーデン国立銀行(中央銀行)は3月20日に、主要政策金利を2.25%で据え置くと発表しました。据え置きは6会合ぶり。声明で、スウェーデン経済の回復が進んでいるものの、依然として活動は低調だと指摘。今年のインフレ率は2~3%で推移し、来年以降は目標の2%付近で安定するとの見通しを示しております。
スイスの政策金利
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◆スイス中銀、5会合連続で利下げ
スイス国立銀行(SNB、中央銀行)は3月20日に、政策金利を0.25%引き下げて、0.25%にすることを決定しました。利下げは5会合連続。政策金利の水準としては日銀の0.50%を下回り、主要中銀で最も低くなります。
今回の利下げ決定で政策金利はゼロ%に近づきましたが、シュレーゲル総裁は将来のマイナス金利の再導入にも含みを持たせております。ただ、市場は利下げ打ち止めを意識し始めている模様。
中銀は「貿易障壁の拡大が世界経済の減速につながるリスクがある」と指摘。一方、欧州の財政政策が拡張的になれば、中期的には景気の下支え要因になる可能性もあるとしております。
ブラジルの政策金利
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◆ブラジル中銀、3会合連続で1.00%利上げ
ブラジル中央銀行は3月19日に金融政策委員会を開催し、主要政策金利を1.00%引き上げて、14.25%にすることを決定しました。利上げは5会合連続で、決定は全会一致。物価上昇への危機感から、2024年12月の会合から3会合連続で1.00%の大幅利上げを決めております。
声明で、インフレ目標への収束に向けて厳しい状況が続くことから次回5月会合での追加利上げを示唆。ただ、景気減速などを考慮して、上げ幅を縮小する可能性を示しております。
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