英国の政策金利

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英イングランド銀行(中央銀行)は3月21日に、政策金利を5.25%で据え置いたと発表しました。据え置きは5会合連続。英中銀は声明で、金融政策の転換に踏み切るには「さらなる証拠の積み上げが必要だ」としております。9人の委員のうち8人が賛成、1人は0.25%の利下げを主張。前回会合で利上げを主張した2人は据え置きに回っております。

なお、ベイリー総裁はX(旧ツイッター)で動画を投稿し、「利下げできる段階ではないが、その兆しは勇気づけられるものだ」と述べ、今後の利下げの可能性を示唆しております。

◆スイス中銀、9年ぶりに利下げ

スイス国立銀行(中央銀行)は3月21日に金融政策委員会を開催し、政策金利を0.25%引き下げて、1.50%にすることを決定しました。利下げは2015年以来9年ぶり。他の主要中銀がインフレ抑制に向けて金融引き締めを続ける中、いち早く利下げに踏み切っております。2月スイス消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.2%低下。9ヶ月連続で物価安定目標とする2%を下回ったことが背景。

スイス中銀は声明で「過去2年半にわたるインフレ対策が効果的だったため、今回の金融緩和が可能になった」と説明。その上で、利下げの決定に当たっては、インフレ圧力の低下に加え、過去1年に及ぶ実質的なスイス・フラン高を考慮したと説明。「利下げは経済活動も支える」との見解を示しております。

◆ノルウェー中銀、金利据え置き

ノルウェー中央銀行は3月21日に金融政策委員会を開催し、主要政策金利を4.50%で据え置くことを決定しました。中銀は声明で「現在の見通しは、政策金利を段階的に引き下げる秋までの期間は4.50%で維持することを示唆している」とし、今秋に利下げを開始する可能性があるとの見方を改めて示しております。

なお、バーチェ総裁は声明公表後の記者会見で、9月に利下げを始める可能性があるとの見方を示した上で、その次の利下げは2025年第1四半期末までに実施する可能性があると述べております。

◆メキシコ中銀、0.25%利下げ

メキシコ中央銀行は3月21日に金融政策委員会を開催し、主要政策金利を0.25%引き下げて、11.00%にすることを決定しました。利下げは約3年ぶり。インフレ圧力の低下を受けて金融政策の緩和に踏み切っております。

 

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