英国の政策金利とインフレ率
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英イングランド銀行(BOE、中央銀行)は金融政策委員会(MPC)を開催し、6月20日に政策金利を5.25%で据え置くと発表しました。据え置きは7会合連続。9人の委員のうち7人が賛成し、残る2人は0.25%の利下げを主張。
BOEは声明で、5月のインフレ率が目標の2%に達したものの、サービス価格は高止まりしていると指摘。「インフレ率を持続的に2%目標に戻すため、金融政策は十分な期間にわたり景気抑制的であり続けなければならない」と強調しております。
なお、英国民統計局が6月19日に発表した5月英消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.0%上昇と、伸び率は前月(2.3%上昇)から鈍化。4ヶ月連続で鈍化となり、2021年7月以来約3年ぶり低水準となっております。変動の激しい食品やエネルギーを除いたコア指数も3.5%上昇と、伸び率は前月(3.9%上昇)から鈍化。一方、サービス価格は同5.7%上昇(前月は5.9%上昇)。引き続き高水準でした。
◆スイス中銀、2会合連続で利下げ
スイス国立銀行(SNB、中央銀行)は6月20日に金融政策理事会を開催し、政策金利を0.25%引き下げて、1.25%にすることを決定しました。利下げは3月会合に続いて2会合連続。
SNBは声明で、基調的なインフレ圧力は低下したと指摘。今回の利下げで「適切な金融状況を維持できる」としました。最新の金融政策報告書では、物価の安定に向けて「必要に応じて金融政策を調整する」と追加利下げに含みをもたせております。なお、ジョルダン総裁は9月末で退任する予定。次の総裁候補としては、シュレーゲル副総裁が有力視されております。
◆ノルウェー中銀、政策金利据え置き
ノルウェー中央銀行は6月20日に、主要政策金利を4.50%に据え置くと決定しました。利下げ開始時期については2025年と見込み、今年9月としていた従来の予想を後ずれさせております。
バーチェ総裁は「経済が想定通りに推移すれば、政策金利は年末まで4.50%で推移し、その後徐々に引き下げられるだろう」と述べております。
スイスの政策金利
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