アムプラッツの白金生産量
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資源大手の英アングロ・アメリカンは5月22日に、豪州の同業BHPグループからの3度目の法的拘束力のない提案を拒否したことを明らかにしました。ただ、拘束力のあるオファーを出すまでの期限を5月29日まで1週間延長することには合意した模様。
BHPは4月25日に、アングロ・アメリカンへ総額388億ドルの買収提案を示したと発表。英国の買収ルールでは、買収アプローチが公表されてから28日以内に法的拘束力のある正式な買収案を提示する必要があります。
3度目の提案は、1株当たり買収価格が引き上げられた一方で、4万人以上の従業員を抱える南アフリカの白金や鉄鉱石の鉱山に有する権益売却が引き続き条件となっておりました。BHPは買収を通じて銅事業の強化を狙っており、南アフリカの白金や鉄鉱石事業の分離を求めております。
なお、アングロ・アメリカンは5月14日に、白金事業やダイヤモンド事業を分離すると発表。一連の取り組みにより、銅や鉄鉱石などの事業に集中させる。構造改革はグループ傘下でダイヤモンド事業を担うデビアス、プラチナ事業を展開するアングロ・アメリカン・プラチナムのほか、製鉄用の原料炭の資産などが対象。他社への売却の可能性があるとしております。
BHPによる買収提案は拒否しているものの、不採算事業を抱えるアングロに対して、単独で生き残れる事業戦略を示す様に、投資家からの圧力が強まっております。
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