ダウ工業株30種平均

↓クリックすると拡大します↓

 

昨晩の優良株で構成するダウ工業株30種平均は、前営業日比1201.43ドル高の3万3715.37ドルで終了となり、終り値ベースでは8月中旬以来の高値となりました。上げ幅は2020年4月以来の大きさとなっております。

10月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比7.7%上昇と、今年1月以来の低い伸びとなり、市場予想(8.0%上昇)も下回ったため、インフレがピークアウトしたとの見方から、FRBが利上げペースを減速させるとの見方が急拡大。12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、利上げ幅が0.50%に縮小するとの観測が強まる中、米長期金利が一時3.81%を付けるなど、急低下。金利低下で相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株などを中心に買いが広がりました。外国為替市場でドルが急落し、海外売上高の大きいハイテク株にも買い安心感が拡がった模様。

利上げペースが減速することで、米経済のソフトランディング(軟着陸)が可能との期待が出始め、米国株の底入れが近いとの見方も押し目買いを誘った様です。

サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、「利上げ幅を縮小する時期だ」と明言。ダラス連銀のローガン総裁も、利上げペース減速が「間もなく適切になり得る」と述べるなど、FRB高官から利上げペースの減速を支持する発言が相次いだことも、株価を押し上げたと見られております。

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。