トルコの経常収支

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トルコ中央銀行が3月12日に発表した1月トルコ経常収支(速報値)は25.60億ドルの赤字で、前月(20.90億ドルの赤字)から拡大。ただ、市場予想(29.50億ドルの赤字)は下回りました。

なお、トルコのシムシェキ財務相は3月11日に、中央銀行のインフレ抑制を支援するため、今後も財政政策を引き締めると述べております。

シムシェキ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、健全な政策を維持し構造改革を進める決意を表明。物価安定が引き続き最優先課題だと発言。「中銀はあらゆる手段を駆使してインフレ期待の安定を目指している。我々は中銀のインフレ抑制を支援するため、今後も財政政策を引き締める」としております。

●フィッチ、トルコを格上げ

格付け会社フィッチ・レーティングスは3月8日に、トルコの信用格付けを「B」から「B+」に引き上げました。金融引き締めがインフレ傾向への対応に貢献していると評価。格付け見通しも「安定的」から「ポジティブ」に変更しております。

フィッチは「2023年6月のピボット(方向転換)以降に講じられた政策の耐久性や効果に対し、信頼性が増していることを反映した」と格上げの理由を説明しております。

昨年5月のエルドアン大統領の再選後、トルコは異例の低金利政策を転換。金融引き締めを進め、同6月以降、主要政策金利を8.50%から45.00%まで大幅に引き上げております。

 

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