米国株の信用買い残高

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米金融取引業規制機構(FINRA)のデータによると、マージンデット(証拠金債務)と呼ばれる信用取引の買い残高は1月末時点で6412億ドル。前月比で5.7%増加となりました。増加に転じるのは昨年7月以来、6ヶ月ぶり。ただ、前年同月比では22.7%減と、11ヶ月連続で減少しております。過去最高は2021年10月の9359億ドル。

インフレ鈍化や米景気の減速懸念を受けて、FRBの早期利上げ停止観測が拡がる中、米国株が底堅い動きとなったことから、出遅れを不安視する投資家による買いが入った様です。

ただ、2月に入って雇用統計や小売売上高など米主要経済指標が相次いで市場予想を上回り、1月米消費者物価指数(CPI)は前月比0.5%上昇と、前月(0.1%上昇)から伸びが加速。インフレの根強さが明らかになりました。そのため、金融引き締めが長期化することへの懸念が再燃しているだけに、買い残は再び減少するとの見方が多い様です。

 

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