欧州の新車販売台数

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欧州自動車工業会(ACEA)が2月25日に発表した1月欧州新車販売台数(乗用車、マルタを除くEU加盟国27ヶ国、EFTA加盟3ヶ国、英国の合計)は、前年同月比2.1%減少の99万5271台でした。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の販売が好調だった一方、引き続きガソリン車やディーゼル車はマイナスが続いております。

 

車種別 欧州の新車販売台数の割合

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車種別(31ヶ国)で、最も売れたのはハイブリッド車(HV)で、同16.9%増の34.75万台でした。EVの補助金廃止・縮小から相対的に価格優位性が高まっており、5ヶ月連続で動力別のトップを維持しております。

また、電気自動車(EV)は同37.3%増の16.61万台。欧州連合(EU)が2025年から新車の二酸化炭素(CO2)排出規制を強化し、各社が対応のためEV車種を拡充したことで販売が増加した模様。

一方、ガソリン車は同20.5%減の29.03万台、ディーゼル車は同26.5%減の8.81万台と、大幅に減少。プラグインハイブリッド車(PHV)は同6.4%減の7.56万台でした。

◆メルセデス、EV不振で人員削減

独高級車メルセデス・ベンツグループは2月20日に、電気自動車(EV)販売の低迷を受けたリストラ策を発表。2027年までに人員削減や製造移管などで生産コストを10%削減。年100万台のドイツの生産能力を90万台に引き下げて、国外に移管するとしました。

独フォルクスワーゲン(VW)グループの高級車ポルシェも2月13日に、2029年までに独国内の従業員の5%に相当する1900人を削減すると発表。独自動車部品大手コンチネンタルも2月18日に、自動車研究開発分野で2026年までに3000人の従業員を削減すると発表するなど、ドイツでは電気自動車(EV)需要の低迷から車大手が事業見直しに動いております。

 

 

欧州の白金需要

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