米消費者物価指数
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米労働省が2月13日に発表した1月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.1%上昇。伸び率は前月(3.4%上昇)から2ヶ月ぶりに鈍化。ただ、市場予想(2.9%上昇)は上回りました。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数も3.9%上昇と、伸びは前月と同水準だったものの、市場予想(3.7%上昇)を上回っております。前月比でも総合は0.3%上昇(市場予想は0.2%上昇)、コア指数は0.4%上昇(市場予想は0.3%上昇)と、共に市場予想を上回っております。エネルギーを除くサービスは0.7%上昇。サービスインフレの根強さが示されました。
賃金の堅調な伸びを背景に粘り強い物価高が続いていることが示され、FRBによる早期利下げ観測が後退する中、景気を下押しすることへの警戒が再燃。また、米長期金利が一時4.32%まで上昇し、昨年12月上旬以来の高水準を付ける中、高PERのハイテク株に相対的な割高感が生じ、米株式相場は大幅安となっております。
なお、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(2月13日時点)によると、3月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は8.5%(先週末は19.0%)まで低下。また、5月は37.9%(同66.6%)、6月は74.9%(同96.8%)まで低下した一方、7月は91.3%(先週末は99.7%)となっております。なお、市場では0.25%幅で年4回の利下げ(4.25-4.50%)を予想しており、年6~7回の利下げを見込んでいた年初から利下げ期待が後退。年3回の利下げを見込むFRBの見通しに近づいております。
FedWatch
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