Fedウォッチ(2023年6月)
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労働省が発表した1月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比6.4%上昇。伸びは昨年6月をピークに7ヶ月連続で鈍化し、2021年10月以来1年3ヶ月ぶり低水準となったものの、市場予想(6.2%)は上回り、インフレ圧力の根強さが示されました。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数も5.6%上昇と、伸びは4ヶ月連続で鈍化したものの、同じく市場予想(5.5%)は上回っております。
また、「瞬間風速」を示す前月比は0.5%上昇となり、前月(0.1%上昇)から伸びが加速したため、FRBの利上げ継続観測が再燃しております(コア指数は0.4%上昇、前月は0.4%上昇)。
FRB高官も相次いで高インフレの長期化を警戒する発言を繰り返しておりますが、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ」(2月14日時点)によると、3月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は87.8%(先週末は90.8%)、0.50%の利上げを行うとの見方は12.2%(先週末は9.2%)となっております。
また、6月のFOMC時点の政策金利の水準を5.25~5.50%とみる割合は45.9%(先週末は38.4%)、5.00~5.25%とみる割合は40.8%(先週末は48.4%)となっております。
1月のFOMCと同じく、0.25%の利上げが継続されると仮定すれば、先週末までは3月から6月までの3会合連続で2回の利上げを織り込んでいたものの、CPIの発表を受けて3会合連続で利上げを行うとの見方が拡がっている様です。
米インフレ率
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