米雇用統計

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米労働省が2月2日に発表した1月米雇用統計(季節調整済み)によると、失業率は3.7%と、3ヶ月連続で変わらずでした(市場予想は3.8%)。24ヶ月連続で4%を下回るのは1970年以降で初。

景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数は前月比35.3万人増と、前月(改定値、33.3万人増)から拡大し、市場予想(18.0万人増)も大幅に上回っております。昨年11月分も18.2万人増に上方修正されるなど、米労働市場の堅調さが改めて示されております。なお、1月は最新の人口推計を反映して過去データを遡及改定する年次改定もあり、数字がブレ易い傾向があります。

 

米賃金とインフレ率

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インフレに影響する平均時給は前年同月比4.5%上昇。伸びは前月(4.3%上昇)から加速。前月比でも0.6%上昇と、伸びは前月(0.4%上昇)から加速しております。

米国のインフレ率は低下傾向にあり、昨年12月米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比2.6%上昇。2021年2月以来、2年10ヶ月ぶり低水準となっております。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前年同月比2.9%上昇と、前月(3.2%)から減速するなど、FRBの目標値である2%に近づいているものの、強い賃上げ率はインフレ率の高止まりに直結するリスクがあります。

 

米求人件数

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なお、1月30日に発表した昨年12月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は902.6万件でした。前月比10.1万件増となり、2ヶ月連続で増加。市場予想(880.0万件)も上回っております。

最後に、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(2月2日時点)によると、3月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は17.5%(先週末は47.2%)まで低下しております。なお、4月は68.4%(同87.6%)、6月は95.5%(同100%)となっております。

 

FedWatch

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