世界の金準備
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有力産金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が、国際通貨基金(IMF)のデータを基に発表したレポートによると、10月の公的機関の金準備は前月比190.4トン増加の36320.79トンでした。7ヶ月連続で増加となり、増加幅は昨年2月(225.05トン)以来の大きさとなっております。10月のドル建て金平均価格は2710.3ドルと、前月(2605.7ドル)から104.6ドル上昇。史上初めて2800ドル台に乗せる場面も見られた一方、月前半に2618.8ドルまで下げる場面もあったことから、買い拾う動きが強まった様です。11月の米大統領選を控えて、先行き不透明感さから「安全資産」として金を積み増したとの見方も出ております。
公表されている金保有国ベスト100で前月から増加させた国は10ヶ国、減少させた国は4ヶ国。最も増加した国はインドで25.8トン増加、最も減少した国はフィリピンで3.0トン減少。
国別にみると、中国は6ヶ月連続で購入を見送った様で、ロシアも6ヶ月連続で増減がありませんでした。一方で、インドは同25.8トン増と、10ヶ月連続で増加。少なくとも2012年以降で最大の増加幅となっております。トルコは同16.6トン増と、17ヶ月連続で増加。増加幅は昨年12月以来(17.7トン増)の大きさとなっております。また、カザフスタンは同4.2トン増と、6ヶ月ぶりに増加に転じました。一方、ウズベキスタンは同0.6トン減と、3ヶ月連続で減少。
欧州では、ポーランドは同7.5トン増と、8ヶ月連続で増加。チェコは同2.3トン増と、20ヶ月連続で増加。セルビアは同0.5トン増加。キルギスは同1.6トン増と、5月以来の積み増しとなっております。
アジアでは、シンガポールが同0.3トン増と、4月以来の積み増し。カンボジアは同0.5トン増。一方、フィリピンは同3.0トン減、モンゴルは同0.5トン減となっております。中東では、UAEが同0.1トン減少。また、アフリカではガーナが同19.4トンと急増しております。
中東諸国の金準備
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東南アジア諸国の金準備
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東欧諸国の金準備
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