米企業の人員削減数
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米調査会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスは11月6日に、米企業や政府機関が計画する10月の人員削減数は15万3074人と、前月同月の2.75倍に急増したと発表。10月としては2003年以来の高水準となりました。物流や情報技術で人員削減が目立ち、人工知能(AI)導入によるものが約2割を占めております。なお、2025年1-10月期累では前年同期比65%増の109万9500人と、2020年以来の高水準となっております。
チャレンジャー幹部は、「解雇された人々は新たな仕事を迅速に見つけることが一段と困難になっている」と分析。一部業界ではコロナ禍での採用拡大の反動が生じているとしました。また、AIの導入に加え、企業がコスト増などに直面していることは経費の削減や、採用を控える要因となっていると述べております。
チャレンジャーの統計は公表ベースのため、実際にどれほど実行されるかは不透明であり、レイオフを対外公表する大企業のみが対象になるため、米経済全体の動向と食い違うケースも発生しております。米政府機関の一部閉鎖が続き、雇用統計など重要な政府統計の発表が延期される中、市場は代替として民間調査に注目しているものの、景気動向の判断が一段と困難になっております。
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