米国のインフレ率
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米労働省が12月12日に発表した11月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.1%上昇(市場予想は3.1%上昇)。最近のガソリンなどエネルギー価格安を反映し、伸びは前月(3.2%上昇)を下回り、2ヶ月連続で鈍化したものの、インフレ率の低下ペースは緩やかで、FRBの物価目標である2%から見ると、依然高い状態が続いております。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は4.0%上昇と、伸び率は前月と変わらず(市場予想は4.0%上昇)。
前日からFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されておりますが、市場では3会合連続で政策金利が据え置かれるとの見方が大勢を占めております。
そのため、パウエルFRB議長の会見やドット・チャートに注目が集まりそうです。9月時点でFOMCメンバーが想定している2024年中の利下げ幅は0.50%でしたが、来年半ばにFRBが利下げに踏み切るとの見方が市場で拡がる中、利下げ幅が拡大されるか注目されます。また、「ゴルディロックス(適温相場)」が続くかの判断材料として、インフレ見通しや経済成長見通しにも注目が集まりそうです。
なお、CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(12月12日時点)によると、利下げの時期に関して、2024年1月は2.1%、同3月は42.3%、同5月は74.9%、同6月は93.9%となっており、引き続き来年半ばにFRBが利下げに踏み切るとの見方が多くなっております。
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