NY原油
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昨晩のNY原油(中心限月)は、前営業日比1.12ドル安の59.58ドルで終了。2021年4月12日以来、4年ぶりに60ドルの節目を割り込んで終了しております。
トランプ米政権の「相互関税」を巡り、米中が報復措置をエスカレートさせる中、「貿易戦争」が激化し、世界景気が後退するとの警戒感が強まったことに加えて、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」のうち、自主減産を実施しているサウジアラビアなど有志8ヶ国の段階的な減産縮小ペースが市場の想定より早く進んでいることから、需給の緩和が意識されて、売りが売りを呼ぶ展開になった様です。一時58.73ドルまで下げる場面もみられております。
「OPECプラス」は、段階的増産は市場の状況に応じて一時停止や取り消しとなる可能性があるとしていたものの、ここまで目立った発言は無く、サウジアラビアが5月に販売するアジア向けの原油価格を大幅に引き下げたことで、原油価格の維持よりもシェアの回復を重視する姿勢を強めているとの見方が出始めております。
そのため、このまま60ドル台に戻せない様だと、下値模索の動きが続き、次の心理的節目である55ドル割れを試すことも想定されます。
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