中国新規人民元建て銀行融資
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中国人民銀行(中央銀行)が発表した統計によると、2月中国新規人民元建て銀行融資は1兆0087億元と、過去最高となった前月(5兆1300億元)を下回りました。市場予想(1兆2750億元)も下回り、2月としては2020年以来の低水準となっております。中国の銀行は質の高い顧客を取り込み市場シェアを獲得するため、年初に集中的に融資する傾向があり、2月の融資額は1月から減少する傾向があります。
マネーサプライM2は前年同月比7.0%増と、前月(7.0%増)と変わらず。市場予想と一致。M1は0.1%増で、前月(0.4%増)から伸び率が鈍化しております。
◆中国、追加利下げの緊急性否定
中国国営の上海証券報は3月15日に、中国は金融緩和に際して、適切な時期と強度を選択すべきだと報じました。景気てこ入れに向けた追加利下げが、差し迫っていない可能性を示唆した形となっております。人民銀傘下の金融時報も3月14日に、政策調整の適切なペースを探るよう求める社説を掲載しております。なお、中国人民銀行(中央銀行)は先に、米国との貿易摩擦が激化することを念頭に、中国経済を支えるため、適切なタイミングで金融政策を調整すると表明しております。
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