世界の金ETFの金保有残高
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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が公表した「Gold-Backed ETF FLOWS」によると、2月末の世界の金ETF(上場投資信託)関連(178銘柄)の金保有残高は前月末比34.46トン減少の3411.75トンと、10ヶ月連続で減少。月末の残高としては、前月に続き2020年4月(3357.27トン)以来の低水準となっております。
強い米経済指標が相次ぐ中、FRBの利上げ継続観測が再燃。米長期金利が4%に迫る中、「金利を生まない資産」である金を手放す動きが強まった様です。
地域別で見てみると、最も減少した地域は欧州で同25.48トン減少となり、10ヶ月連続で減少。北米は同10.14トン減少と、3ヶ月ぶりに減少に転じております。アジアも同0.11トン減と、2ヶ月連続で減少。一方、その他地域は同1.26トン増と、2ヶ月連続で増加となっております。
銘柄別では、最も増加したのは「Istanbul Gold Exchange Traded Fund(トルコ)」で同1.39トン増加。一方で、最も減少したのは「Invesco Physical Gold ETC(英国)」で同7.82トン減少。
世界の金ETF 地域別金保有量
2022年1月末 | 2023年2月末 | 前月末比 | |
北米 | 1736.09トン | 1725.95トン | 10.14トン減 |
欧州 | 1532.88トン | 1507.40トン | 25.48トン減 |
アジア | 114.75トン | 114.65トン | 0.11トン減 |
その他地域 | 62.50トン | 63.76トン | 1.26トン増 |
世界合計 | 3446.22トン | 3411.75トン | 34.46トン減 |
※WGCの資料を基に豊トラスティ証券作成
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