米消費者物価指数

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米労働省が発表した2月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比6.0%上昇。伸び率は昨年6月をピークに8ヶ月連続で鈍化した。2021年9月以来、1年5ヶ月ぶり低水準となりました。

鈍化を主導しているのは最近のエネルギー安や、中古車やテレビなどモノの下落で、エネルギー関連を除くサービス価格は7.3%上昇するなど、インフレの根強さが改めて示されております。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は5.5%上昇。伸び率は5ヶ月連続で前月を下回っております。

サービス価格を抑えるには、過熱する労働市場を冷まし、賃金上昇を鈍化させる必要があります。パウエルFRB議長は3月7日に行った議会証言で、指標次第では「利上げペースを加速する用意がある」と明言。利上げ幅を通常の0.25%から0.50%へ拡大する可能性を示唆していたものの、シリコンバレー銀行(SVB)の破綻などを受けて、市場が動揺する中、0.50の%利上げ予想は大きく後退し、次回会合での利上げ幅は0.25%にとどまるとの見方が急速に拡がっております。

 

Fedウォッチ(2023年3月)

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CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(3月14日時点)によると、3月のFOMCでFRBが0.25%の利上げを行うとの見方は81.9%と先週末(3月10日、59.8%)から上昇。据え置きとの見方も18.1%まで上昇しております(先週末は0%)。なお、0.50%の利上げを行うとの見方は0%となっております(先週末は40.2%)。

年明け以降、昨年12月時点のFOMCメンバーの金利見通し(SEP)の中央値である5.125%が、ターミナルレート(利上げの終着点)として市場で意識されていますが、6月のFOMC時点の政策金利の水準を5.25~5.50%とみる割合は0%(先週末は0%)、5.00~5.25%とみる割合は49.2%(先週末は0.6%)、4.75~5.00%とみる割合は39.5%(先週末は32.6%)、4.50~4.75%とみる割合は10.4%(先週末は49.5%)となっております。

 

Fedウォッチ(2023年6月)

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